住問題
これからの住環境の演出作法を提案していこうと思います。
創世記時代私たちの課題
「過密化する都市の中で、いかに良質の居住環境を確保するか。それも画一化したLKDのマンションではなく、住み手の価仙観や美意識、生活スタイルを反映した個性豊かな住まいを、いかに「集合住宅」という住形式の中で実現していくか。わたしたちがこれから迎える創世紀社会において、何より重要なテーマとして砿実に浮上してくるのが、実はこの都市居住の問題である。
住問題その理由
それには大きく2つの理由がある。1つは、高齢化社会の到来に伴う人々の生活スタイルの変化だ。高齢人口の増大につれて、日々の買い物にも車がなければ生活できない郊外よりも、商店街や文化・娯楽施設、公的サービスなど、あらゆる利便施股が身近にそろい、人々の出会いや触れ合いの機会にも恵まれた都心部の魅力が改めて見直され、人々は再び都市へと舞い戻る。すでにアメリカの各都市では卯年代以降、そうした動きが急速に顕在化しつつあるが、超高齢化社会の出現を目前に控える日本でも、都心回帰の動きが大きく台頭してくることは十分に考えられるだろう。そしてもう1つは、昨今のインテリアやガーデニングのブームが端的に物語るように、多くの人々がいま、自らの居住環境に対して深い関心を抱くようになっている。そのような住み手の個性が表現できる居住空間を、それも都市の中で実現しようと思ったら、やはり現実問題として、集合住宅にその解決策を見出すしかないのである